お母さんのような大家さんのいるアパート

学生の時に住んでいたアパートは、大家さんの自宅の敷地内に建てられたものでした。大学からほど近い立地で家賃も安いワンルームだったため、入居者は全て同じ大学の学生でした。そこの大家さんの奥さんはとても面倒見の良い人で、何かとアパート住民の私たちの世話を焼いてくれる人でした。とても話し好きの人で、顔を合わせばちゃんと食べているの?とお菓子や果物を持たせてくれたり、煮物や漬物を沢山作ったからとアパートの住民全員に差し入れてくれたりしました。

済み始めた頃は、親元を離れて一人暮らしという気分に浸りたかったのもあり、まるで親戚のおばちゃんの家に住んでいるような錯覚を覚えるこの環境を不満に思った時期もありました。放っておいてほしいと、本気で思ったこともありました。でも、徐々にいつでも親のように気にかけてくれる存在の大きさに気付き、大家さんのおかげでアパートの住民がみんな仲良しになれた事に感謝するようになりました。考えてみれば、学生の一人暮らしの環境でこんなに恵まれているところはないと思います。両親も、あの大家さんの元なら安心だと、私の所に来た時には必ず大家さんにも挨拶をしに行っていました。卒業と同時に引越して今はごく普通のアパートで暮らしていますが、当時の事はとても懐かしい思い出です。


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